『ラーヤと龍の王国』感想。ディズニープリンセスもついにここまできたか【ネタバレ】

この度は、初の東南アジア系・戦うプリンセスのご誕生、誠におめでとうございます。

イクスピアリの映画館に胡蝶蘭を送りたい気持ちをグッとこらえ

公開初日の初回を観てきました!

結果、よすぎ。期待をはるかに上回るよさ

もう子供向けとは言えない程、内容が大人向け

目次

映画のテーマは『信じる』

割とありがちなテーマかと思います

しかし、おとぎ話のような美談ではなく、ストーリーは重め。

子供時代に裏切られ家宝や父を失ったラーヤが、あの日裏切った相手をまた信じることができるのか?!という展開です

信じることが大切だなんてわかっちゃいるけど、現実はそうはいかないと言うラーヤ

他人を信用せず更に大切なものを失ってしまいます。。

話を通して、裏切った相手を許しもう一度信じることの難しさを痛感します

それと同時に、でもやっぱり人を信じたいと思わせてくれる内容でした

ますます新しいプリンセス

『アナと雪の女王』や『モアナ』で従来のプリンセスのイメージを覆すような自立したキャラクターが登場しましたが

ラーヤはそれらを更に上回った感じです

黒髪・褐色の東南アジア系の容姿

いつもスカートは履かずズボン、子供は苦手

他人を警戒しながら、計画と野心を持って行動します

大衆が逃げ出す場面でもひるまず一人敵に立ち向かい、

魔法とかの特殊能力ではなく、幼少期から鍛え上げた剣術や武道で戦います

もちろん男性に恋するシーンはなし

従来のお姫様イメージとは異なるスーパーヒーローに近いキャラクターです

最大の敵『ナマーリ』も隣国のプリンセス。これがまためちゃくちゃ武道派。

タンクトップで筋肉もりもり。しかも彼女は二刀流!

サイドを刈り上げた髪型もクールです!

そんな最強の二人が剣を交える激しい戦闘シーンが見ていて爽快!胸アツです

純心無垢でか弱く守られる存在の少女、というイメージから一転、

賢く勇敢で身体的に強い、大切なもののために戦う女性、というプリンセスが誕生!

改めまして、この度は誠におめでとうございます

東南アジアに旅した気になれる映像

個人的に最近思っていたことがあります

3DCGアニメって今後どう差別化するんだろ

ということです

ディズニーやピクサーは映像がどんどんリアルになっていてすごいです

光、水、雪、髪の毛一本一本までまるで本物のようにリアルな質感

でもリアルに見える=優れた3Dとなると

業界がみんな『まるで本物』の描写を目指して進化していったら

行き着く先はみんな同じ『実写みたい』な映像じゃないか。

2Dアニメは画風が多様で表現に特徴があったけど、3Dはどうやって差別化するのか

と思っていましたが、ラーヤを見て認識が変わりました

ラーヤでは岩についた苔から、地面の小石、スープに浮く唐辛子、洋服の刺繍、特に注目されないような部分まで細部がしっかり作り込まれていて没入感がありました

架空の世界を本物のように見せるということは、二次元アニメでは省けたような細部まで徹底して描かなくてはいけないということ

どこまで細かく架空の世界を創造できるか、それが3Dの差別化要素ってことなんでしょうか

それってものすごい想像力と技術がある人たちにしかできない!

ラーヤの映像はそんなことを思わせてくれました

(東南アジアに旅行に行きたい欲も少しばかり満たされました)

残念なのは歌とグッズがない

ディズニープリンセスの話といえば、大体劇中に歌(名曲)がありますが

ラーヤと龍の王国にはない!

これはほんとに残念でした…

確かにラーヤは歌って踊るようなキャラではないですが(それを言い出したらそもそもみんな突然歌い出すことが不自然笑)

印象的な歌が欲しかったなぁ〜!

そして残念だったのはグッズです 

映画館にもディズニーストアにも全然グッズがない!

ラーヤ一色では、と期待して行ったディズニーストアはまさかのズートピア5周年押し。笑

ラーヤコーナーを探したら店内の隅の方に数種類のおもちゃが重ねておいてありました

おもちゃも本国から直輸入したって感じの、怖い顔のやつ笑

娘にはラーヤみたいなかっこいいプリンセスの存在を当たり前に思いながら育ってほしい

これから日本用のグッズが開発されることを切に祈ります!

とにかく大満足、よかったです

正直ラストは号泣でした!

また観たくなって、ディズニープラスで3000円追加料金を払っておかわりしました!笑

かっこいいプリンセスを作ってくれてありがとう、ディズニー!

この記事を書いた人

会社員、一児の母。アシュタンガヨガ始ました。シャバーサナで寝ないようになりたい。

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